『夜に煌く』のあとがきです。
いやー、久しぶりにちょっとした現代格闘物(?)を書いてみました。 感じ的に『Endless waltz』みたいな話ですか。こう言ったもののほうがやっぱり書いていて好きなのでした 現代長編のあとがきは統一してあとがきへの二十の質問で答えさせていただきます。 1:この小説を書き終えた、今現在の心境を一言で簡潔に言い表してください。 っっっふうぅぅうううう!(超溜息) 2:この小説を書く上で、一番書きやすかったところはどこですか? なんだろう? 戦闘シーンかな。 3:この小説を書く上で、一番苦労したところはどこですか? 実はなかったり。書くのを中断したときが苦労したかな。 4:ボツにしたタイトル、仮タイトル、執筆中のコードネームなどありましたら教えてください。 なんか最後まで仮タイトルみたいな感じ(笑) 5:タイトルの由来(意味)は何ですか? 日本語で何か印象に残りそうなタイトルを考えようと思って。成功したのか微妙ですが。 6:この小説を書き始めるきっかけはなんでしたか? 暗めの小説を書いてみたいなぁということで。 7:この小説を書く上で、何か影響を受けたもの(他の作品や、他媒体の創作物など)はありますか? なんだろ? 『彼氏彼女の事情』かな。というかいろんなところ影響されてるなぁ。 影響されたのはあの話の中でのどろどろなところ。 8:これがあったから、この話がかけました!(これがなかったら、かけませんでした!)というものはありますか。 就職浪人な状況(汗) 9:ボツにしたストーリー展開を教えてください。 いや、むしろ増えすぎました。 10:プロット(思惑)どおりに進みましたか? 思惑は達成。 書きながらどんどん増設していって当初の予定以上の出来になったと思います。 11:これが書きたくてこの話を書きました、という部分はどういうものですか? 『狂気』です。人の強すぎる思いが危険になるっていうちょっと危険な話を書いてみたかったのです。 12:一番こだわったところはどこですか? 狂気に俊治君が悩み、落ちていくところかなぁ。 13:一番好きなキャラクターと、一番嫌いなキャラクターを、理由つきで教えてください。 浅倉さんが一番好きだったのですがね。自分の中では最もかっこよくしたのですが書き切れませんでした。 嫌いなキャラっていないなぁ。自分のキャラは思い切り嫌われ者にしようと思ってもそれだけに愛着が湧くのです。 14:実際にいたら嬉しいキャラクターと、実際にいたら厭なキャラクターを教えてください。 美琴さんはいて欲しいかも。優しいしね。嫌なキャラは……草薙かな。 15:この人にはこの言葉を言わせたかった!という台詞をキャラ別にどうぞ(実際に言わせていなくてもOK)。 高町俊治「生きている事こそが、罪なんだよ……」(第二十四話) 都築隆「……姉さんが唯一、俺に教えた技だ。くれてやる」(隆VS九条戦) 浅倉龍二「俺は父を心から愛していた。俺を愛してくれる父を、愛していた。そして、憎くてたまらなかった」(死の間際) 九条真司「『完全体』など作らなくてもいいのだ。『完全体』はここにいる! この私こそ、真の完全体なんだよ!」(隆VS九条戦) 佐々木美琴「後悔することはいい。でも、後悔に足を止めちゃ駄目だよ」(第十三話) くらいかなぁ……。一番はやはり浅倉さんの台詞。相反する感情に挟まれて狂う人って一番書きたかったんですけどね、上手く出来たかなぁ。 16:この小説の登場人物たちを使って、別の話を書く予定はありますか? 登場人物は微妙にリンクさせてます。つながりはありませんが登場するかもしれません。 17:この小説の中でこの部分が一番会心の出来なのです! というシーン(か台詞)を抜粋してください。 (これで終わりか……) 自分に向けて手を振り下ろそうとする『サクリファー』を見て、俊治はぼんやりと思った。すでに両腕の感覚はなく、足も動こうとしない。先程、何故か動きが止まったことが不思議に思える。 何も自分を妨げる物などないと思っていた。 (全てを終わらせると言っておいて、こんな中途半端で終わるなんてな……何が『完全体』だよ。俺が一番欠陥品じゃないか) やけにスローモーションに見える『サクリファー』の動き。しかしそれも俊治には心地よかった。自分が死に行く瞬間をゆっくり見るというのも、自分が殺してきた人々への懺悔行為にはなろう。あとは太い腕が自分を貫く事を見るだけ。 と、その時だった。 全てが遅くなり、音さえもゆっくりと流れていく中で、その言葉ははっきりと聞こえてきた。 「『疾風怒濤』」 突然入ってきた第三者の声。 静かで、体に一本の芯が通っているようなしっかりとした声。 次の瞬間には自分の命を断とうとしていた『サクリファー』が二つに分断されていた。 左右に別れた体は崩れ落ち、灰色になったかと思うとまるで灰のように粉と化して完全に消失してしまった。最初から何もそこに存在しなかったかのように。 (そうだ……ここから始まったんだ) 冷静に、俊治は思っていた。 それは以前見た光景に酷似していた。 それは全ての始まり。俊治が、この一連の出来事へと誘われた最初の時。 全ての始まりが、そこにあった。 「遅れてすまん。高町俊治」 切れ長の瞳を赤く煌かせて、都築隆は呟いた。 ここですね。第一話とリンクさせてみました。 18:この小説で取り上げたテーマやアイデアに、もう一度別の形で挑戦してみたいですか? そうですね。書いてみたいです。 19:何か、これだけはしておきたい言い訳というのはありますか?(笑) 主人公はあくまで俊治ですよ! 隆ではありません! 20:最後に一言どうぞ! もっともっと面白い話を書けるように頑張るぞ〜。 |