あとがき


『Powder Snow』完結です。
 この作品、途中まで日記連載していたのですが、まあ読者がいない理由で止めてしまい、普通に書いてアップしてました。
 クリスマスまでに終わりませんでしたから、なんとか二月末までに終わらせようとした結果いろいろ納得いかないものがありますが、なんとか書ききれて嬉しいです。
 いろいろと言いたい事は、下のあとがきへの二十の質問で答えさせていただきます。


1   この小説を書き終えた、今現在の心境を一言で簡潔に言い表してください。

 ようやく書き終えた………(『剣』と同じじゃん)



2   この小説を書く上で、一番書きやすかったところはどこですか?

 どれも意外と書きやすかったですね。どのキャラも自分が書きやすい感じな人を書いてましたから。



3   この小説を書く上で、一番苦労したところはどこですか?

 途中で書くのに間があいた事ですね。設定とか少し変えたりしないといけなかったし………。



4   ボツにしたタイトル、仮タイトル、執筆中のコードネームなどありましたら教えてください。

 最初は『銀色の夢』でした。同名の曲が感じが良くて、名前が好きだったんで。でも、『Powder Snow』も曲名で、こちらの曲のほうが雰囲気に合っていたのでこれにしました。



5   タイトルの由来(意味)は何ですか?

 粉雪の中に消えていくヒロイン、ていう感じですね。書き切れたかなぁ。



6   この小説を書き始めるきっかけはなんでしたか?

 自分が一時期、望君が抱えている悩みを持っていた事があるんで、書いてみたいなぁと。


7   この小説を書く上で、何か影響を受けたもの(他の作品や、他媒体の創作物など)はありますか?

「彼氏彼女の事情」に少し影響を受けています。



8   これがあったから、この話がかけました!(これがなかったら、かけませんでした!)というものはありますか。

 曲「PowderSnow」「銀色の夢」です!


9   ボツにしたストーリー展開を教えてください。

 最初から見てくれた人はわかるんですが、話の区切りが最初は五つだったのが四つに減り、最後は三つになりました。
 プロットはあったんですけど話を進めていくうちに削るはめに。
 もう少し望君が他人に心を開くプロセスというものを増やすはずでした。



10   プロット(思惑)どおりに進みましたか?

 上記の通り、達成率は六割って所ですかね。



11   これが書きたくてこの話を書きました、という部分はどういうものですか?

 人を信じる事の一つの形ですかね。



12   一番こだわったところはどこですか?

 最初のほうの望君の他人を拒絶する個所かな。



13   一番好きなキャラクターと、一番嫌いなキャラクターを、理由つきで教えてください。

 今回は誰も嫌いなキャラはいません。皆大好き!



14   実際にいたら嬉しいキャラクターと、実際にいたら厭なキャラクターを教えてください。

 嬉しいキャラはのぞみ、というかパラレルワールドの自分にあってみたいです。嫌なキャラはいません。



15   この人にはこの言葉を言わせたかった!という台詞をキャラ別にどうぞ(実際に言わせていなくてもOK)。

 のぞみ
「言葉で伝えても伝わらない。でも、それでも伝えるしかないんだよ。わたし達には言葉が与えられているんだから」
「この一ヶ月の事は、きっと夢なのだろう。でも、夢でなければいい。望は、ここの人々は確かに存在したんだから」

 望
「真実なんて意味がない。確かなのは、どう行動するか、ただそれだけ」



16   この小説の登場人物たちを使って、別の話を書く予定はありますか?

 あるかもしれません。現代長編小説は微妙に作品をリンクさせていきたいと思ってます。



17   この小説の中でこの部分が一番会心の出来なのです! というシーン(か台詞)を抜粋してください。

「今日はもう休んで。明日になれば、なんとかなるよ。絶対、大丈夫だよ」

 温もりが俺を包んだのは次の瞬間だった。
 のぞみが、俺の体を抱いている。
 俺はあまりの恥ずかしさにのぞみを押しのけようとした。押しのけようとしたんだ………が、俺の意志を離れて体は反応しなかった。

「確かに気持ちは伝わりにくいかもしれない。でも、伝えないなら0と同じだよ。この事は、0か1じゃ駄目なんだよ? 0.1でも、0.2でも。少しでも伝える努力をしなくちゃいけないんだよ」
「そうだな………」

 俺は目頭が熱くなるのを抑えることが出来なくなっていた。
 視界が滲む。
 こんな弱った姿を、誰にも見られたくないのに。

「わたしは見てない。だって、望を抱きしめるんだから」

 その言葉がスイッチになる。
 俺は、泣いた。
 声を殺して、でも体を震わせて。
 涙がのぞみの肩口を濡らすが、のぞみは気にした様子も無く俺を抱いている。

 結局その日、夜明けまで俺達は一緒にいた。
 俺の涙が収まった後も、のぞみは俺を抱き続けていた。

 少しだけ、心の奥の氷が融けたような気がした。



18   この小説で取り上げたテーマやアイデアに、もう一度別の形で挑戦してみたいですか?

 短編小説で似たようなテーマをやってるような………(汗)でも やるかもしれません。やってみたいですね。



19   何か、これだけはしておきたい言い訳というのはありますか?(笑)

 だって日記連載だったんだよ!(笑)



20   最後に一言どうぞ!

 少なかったけど、前よりももっと楽しく書けました。
 今度の作品ももっともっと楽しく書けるといいなぁ〜、(へけ!)





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