あとがき





 大真面目な小説を書いてみようと思ったのは大学一年の5月。ちょうどその頃高校受験

の片手間に書いていた処女作『THE LAST DESTINY』が終わって次の作品

を書いてみよう、と思っていたところだった。



『魔術師オーフェン』を読んで、ああいう冒険活劇モノっていうか分からないけど、そ

んなものを書いてみたかったこともあって思いつきなまま書き始めた。

 とりあえず魔術は『色』を言葉内に入れるっていうのは前々から考えていたものだった。

 そこから入っていろいろと書いているうちに魔術の設定を肉付け。

 当初の文章の説明の多さからそれは伺える。



 けっこう行き当たりばったりで作品は進んでいったなぁ。この作品のラストが考え出さ

れたのは実は第三話『悲しき復讐者が奏でる鎮魂曲』の時だったりする。



 一話一話の話が点在してあって、その中でどうやってつないでいくかと言うのが一番難点だった。



 最初は複線の意味合いも込めて『エンドレス・ワルツ』を入れたが細かい設定は書きな

がら。我ながら勢いで始めたのでどたばたした。

 今後の反省点だな。



 この作品を一言で表そうとすれば、それは『想い』だと思う。

 ルシータはヴァイの力になりたいという『想い』を胸についてきた。

 レイは親友との『想い』を胸に闘い、そして死んでいった。

 マイスは好きな人のために強くなりたいという『想い』で。

 ヴァイは世界の、目に止まる人々を守りたいという『想い』を胸に最後に旅に出た。



 この『想い』というテーマはこういう小説ではポピュラーだと思う。似たような小説が

いろいろあるかもしれない。でも僕は気にしなかった。どうせなら自分の好きなように書

こうって思ったから。



 そしてこうして書き終えて、書き終えた充実感っていうのがある。

 こうして書き終える事ができた事は次へと繋がるんだと思う。

 これからももっといい作品を書けるように頑張ろうと思えた。

 実はこの作品。本編はこれで最後だが、まだ番外編がある。

 これからまた徐々に書き始めるが、この達成感の前で少し遅れそうだ(汗)

 まあでもここまで読んでくれた人、本当にありがとうございました。

 別の作品でお会いしましょう。



 ENDING SONG『RUN』 From B'z





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