――――――「あれが………『魔大陸』」

       アインは窓から遠くに見える浮遊大陸を見て呟いた。直径約10キロになろうかという

       巨大な島。それが空中にいつのまにか浮いている。周りには黒い雲のようなものが纏わり

       ついていた。しかしそれは雲ではなく、数千、数万に達する魔物達であった――――――――





 遂に浮上した『魔大陸』





――――――「《リヴォルケイン》六団長、ゼクス=フォルクレフト。我が剣に斬れぬものは皆無」

       いつのまにか抜かれていた剣は少しの血の曇りもなかった。ついさっき化け物を両断し

       たばかりなのに。

      「我々の部隊の真価を発揮する時が来た! 行くぞ!!」

      『おお!!』

       時の声が聞こえた―――――――





――――――「『白』い輝石」

       静かに言葉を発する。すると空が白い閃光に包まれた。逃げ惑う人々はその現象に驚き、

       足を止めて空を見上げる。そして驚愕した。

       空を覆い尽くしていた化け物の群が消えていた。あの白い閃光によって一瞬の内に消え

       去ってしまったのだ。

      「《リヴォルケイン》六団長、『大魔術師』フィアル=ノイエン。行くよ………」

       フィアル=ノイエンは凄絶な笑みを浮かべて戦闘を開始した――――――





 必死の防衛戦を繰り広げる《リヴォルケイン》

 そして悪魔が眠る大地へと向かったヴァイ達はそこで激戦を繰り広げる。





――――――レインが箱を構える。そしてそれと同時に指を鳴らした。

     「『ヴァルキルエル』発射ぁ!!」

      無音の衝撃。

      そして閃光が大気を震わせて突き進んでいく――――――





 最終兵器を発動させるレイン。





 復活する『古代幻獣王』

 自らを『切り札』と呼ぶフェナ。

 それぞれが思いを胸に最後の戦いへと向かっていく。





――――――物悲しい円舞曲。それがはっきりと聞こえる。

      楽器を使って演奏しているのでも、歌を歌っているのでもない。

      何の媒介を通しての演奏かも分からない。しかし、それは円舞曲だった――――――





 それを取り巻く円舞曲。





『運命』という名の演奏はどこまでも続いていくのか?





 次回、エンドレス・ワルツG(終曲)『未来に捧ぐ運命の詩』





 俺は………生きる!









 あとがき

  遂に次回は最終話。

 思えば構想のプロットも微妙なままにはじめてどこまで書けるかと思っていましたが、

ここまできました。気が早いですが、感無量です。

 この話で大体の謎が(謎って言えるのかよく分かりませんが)明かされましたが一応こ

のシリーズ最大の謎(のはずである)『エンドレスワルツ』についてはまだ書いてはいな

いです。それはもちろん最終話で。

 大団円を迎えられるように全身全霊を賭けて書きたいと思います。

 ではでは、またいつか〜



 ENDING SONG 『Raging River』 from B'z




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