『戻らない時の中で』 卒業写真の中の僕の顔は 心の中と同じように笑っていた。 一年前の仲間達との写真の中の顔は 心の中とは裏腹に笑っていた。 本当の自分を押し隠す事が嫌で 自分と混ざり合う事がない人々の中にいて 感情を覆い隠して笑っていた顔は 誰が見ても不自然だった 時が過ぎて共に過ごした場所を去る時 心の中が顔に追いついた 本当の笑顔は 誰もを幸せに出来る笑顔だった みんなと同じく 幸せそうな顔だった