『霧降る道』





 乳白色の霧 周りを包む霧の中にいる僕ら



 白く覆われた世界 いつしか足元をぐらつかせ 



 僕らは道標を見失う 踏みしめる道を見失う



 少しの先も見えない 何も見えない



 未来の見えない道の中 心が折れそうになる





 でもただ一つ確かな物は お互いの手が掴む柔らかな感触



 すぐ隣に見える 微かな輪郭 お互いの顔





 僕はこの霧を晴らすことはできない 君を導く力を持ってはいない



 君の全てを支えることはできない 君の全てを知ることはできない



 だから僕はできることをしよう 僕ができる全てのことを



 霧降る道を進んでいこう 共に 君の横を歩いて





 乳白色の霧 周りを包む霧の中にいる僕ら



 微かな光が見えたとしても 正しい道など分からない



 何が間違っていたのか どうすればいいのか



 そんな問いかけもまた 霧の中に消えていく



 答えの無いQuestion 心が挫けそうになる





 でもただ一つ確かな物は この道はどこまでも続いていく



 真下に見える 微かな輪郭 お互いの足





 僕はこの霧を晴らすことはできない 君を導く力を持ってはいない



 君の全てを支えることはできない 君の全てを知ることはできない



 だから僕はできることをする 僕の全てを注ぎ込んで



 霧降る道を進んで行く 君を導く事はできなくても



 君と共に歩き 一歩一歩少しずつ進んで行く





 足を踏み外そうになったなら 互いに助け合おう



 つまづいたのなら 一緒に立ち上がる方法を考えよう



 導く力が無くても 共に成長はしていける



 ただ一つ確かなこと 僕らはお互い ただ一つの存在なのだから





 僕らはこの霧を晴らすことはできない 互いを導く力を持ってはいない



 互いの全てを支えることはできない 互いの全てを知ることはできない



 だから僕らはできることをしよう 僕らができる全てのことを



 霧降る道を 共に歩いていこう





 霧降る道を……