「遊戯王」

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レビュー第四弾は超対戦格闘ファンタジー(笑)遊戯王!
いやー、この作品は毎回毎回かなりの確率で突っ込みを入れてます。
主人公は武藤遊戯。
彼はおもちゃ屋を経営している父から一つのパズルを受け取ります。
それは古代エジプトの遺産の中にあった物でして、そのパズルを解くと不思議な力を得る事が出来るのです。
伝説を信じて、虐められっ子だった遊戯は「友達が欲しい」という願いを込めてパズルを解こうとします。
パズルは解け、その過程でのトラブルから友達を得る事が出来ました。
しかしパズルにはな、なんと古代エジプトの王の魂が封印されていて遊戯に乗り移ったのです。
古代エジプト王はゲームの達人で毎回毎回悪い奴を「闇のゲーム」で退治するんです。
とまあ、ここまでは割と納得のいく内容なんですが………ある時変貌するんです。


事の始まりは「デュエルモンスターズ」というゲームでした。
そう、この頃巷で有名になったカードゲーム。
この○ジック・ザ・ギャ○リングもどきのおかげでこのゲームの方向性が微妙に変わってしまったのです。
今、ジャンプ紙上ではこのゲームをメインに「千年の戦い」が繰り広げられています。
遊戯は自分の中にいる古代エジプト王の記憶を取り戻すために闘っているのですが、
敵キャラとして「墓守の一族」の末裔、マリクが現れます。
彼は千年の戦いの決着をカードゲームでつけようというなかなか面白い人です。
しかも、闇のゲームなので負けたら命を取られるのです。
カードゲームって、命をかけないとやれないのです?(笑)
まあ、ストーリー自体は別にゲームを媒体にしなくてもできるようなしっかりとしたもの
なので滑稽さを我慢すれば意外と楽しめます。


では、いくつかの面白ポイントを説明しましょう。
第一に、カードゲームってのは普通カタログとかが出ます。
そういうのがないと自分の欲しいカードとかを手に入れるのに情報を得る事が出来ないからです。
当然、遊戯王にも次々と新カードが出てきますが彼等は自分のカードにしか興味がないようです。
相手の新カードがどのような効果を持っているかなど出されるまでまったく知らずに驚くのです。
「罠カード、『○○』だ! これこれこういう効果発動!!」
「な、なんだとぉう!!」
とか言った感じです。
次に知らないうちにカードが増えている事です。
今、作中では大会が開かれていますが、最初に持ち込みカードはデッキ分だけと言われます。
しかし話が進むたびに以前見たカードの他に新カードが出てくるのです。
ていうか都合のいいカードばかりです。
まあ遊戯王自体、そこはかとなくファンタジーっぽいので魔法の代わりなんでしょうが、
それなら最初から剣と魔法のファンタジーのほうが良かった気がします。
でもきっと今の形体じゃなければ遊戯王はブレイクする事はなかったでしょうから
世の中何があるか分かりません。


とまあ、ジャンプの読者層を下げたであろう名作遊戯王。
いつ、どのように終わるか楽しみです。

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「デュエルモンスターズ」はどうやら欠陥カードゲームらしい。
カードマスターの友人に聞いたところ、カードの戦力が偏っておりデッキが画一化しているらしい。
強い人はみんな同じデッキ。
戦略性もほぼ同じ。それはカードゲームには致命的だと思われる。
やはり様々な個性溢れる物がぶつかりあうことこそ遊びも面白くなると思う。
遊戯君の使っているデッキを通常で使うと確実に負けるそうだ。
というか漫画のように技名を叫びながら相手に指を刺すのだろうか?