「ある試合当日」
(2003年12月7日の日記より抜粋・改稿)
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かなりネタになったので抜粋・改稿してみた。
今日は朝からバドミントンの試合でした。
一年ぶりの団体戦です。
市内のバドミントン団体リーグは強いAとそれより少し弱いBの二つリーグがあるのですが、去年はBリーグで優勝したし、今年はAでどのくらい行けるかなぁと楽しみにしてました。
でも、ネタが出て楽しい一日でしたね。
それは最初の出発時点で事件が起こりました……。
みんなで朝八時までに大学に集まり、九時から始まる予定の試合に出発しようと言っていたのですよ。僕は十分前について、皆も多少遅れつつ到着したのです。
それでいざ出発しようって時になって一人いないのです。
僕の相棒さんが(汗)
ダブルスのパートナーさんはいつも時間に厳しいくせに大事な時にはほとんどの確率で遅刻するのです。
まあ、それでいつもの遅刻だろうとみんな思って笑っていたのですが、八時二十分になっても現れません。流石に時間も時間なので出発することにしました。
そして車に乗り込もうとしたところで僕と後輩が一番最後に入り口を出たところ、車の座席が埋まっていたように見えたのです。だから二人で遅れてくるだろう僕のパートナーの車で行こうという事になり、皆を見送りました。
それから……三十分
来ません……。
携帯もつながりません。
ここまで来ると僕と後輩、そして先に会場に向かっている皆の中に寝坊以外の選択肢が浮かびます。
……まさか事故にあったか!?(汗)
もしそうなら試合どころじゃありません。
とりあえず僕らは人を降ろして引きかえしてきてくれた人の車で会場に向かったのです。
車中でも僕は電話をします。
「電話に出られません……」
「電話に出られません……」
「電話に出られません……」
「電話に出られません……」
そして何度目かの電話の時でした。
ぷるるるる……
……「電話に出られません」のメッセージが出ないのです。
まさか! と思ったその時!!
「はい、もしもし!」
つ、繋がった!!?
僕も慌てる気持ちを落ち着かせて今の状況を聞きます。すると彼は言いました……。
「すみません、まだ家です」
やってくれましたよ、この人……
僕らの間でもまさかそうじゃないよなと思っていた事を忠実に体現してくれます。
時刻を見ると9:10
一応開会式が始まるのが9:00
もろ十分オーバーです。
今向かっている僕らも彼を待っていたのでアウトです。
しかも彼の家は会場まで車で二十分です。
「今、着替えてるところだから、最初の試合は三番手にしてもらって! 間に合うかもしれない!!」
そう言って彼は電話を切りました。僕らは苦笑いでした。
呆れ半分笑い半分でした……。
結局、試合は九時四十分ほどから開始。
パートナーも間に合って無事に初戦から試合に出たのでした。
もちろん皆に突っ込まれまくりです。
「君、今日発言権無いから」
「期待を裏切らない人だ」 etc……
そして彼はこう言い訳したのです。
「寝てる部屋が父親と同じ部屋なんだけどさ、セットした目覚まし三つ、全部止められてさ」
張り紙は必要ですよね……。